■精神治療法が利かない人や少しでも汗を減らしたい人に■
手に汗を握る、多少なりとも誰もが経験するものです。
中には、ちょっと緊張しただけであったり、天候が少し変わるだけでも手のひらにはびっしょり汗をかいて悩んでいる方もいると思います。
汗をかくのを止めようと思えば、その分汗をかいてしまう…このような場合「精神性発汗」と呼ばれています。
・精神性発汗
治療方法は、基本的に心理療法となりますが、手術療法も存在します。
1)精神療法の効果が全く感じられない
2)精神療法をする時間的な余裕がない
3)ある程度でも短期間で汗を減らしたい
4)ある程度でも汗を減らすことで、前向きに社会生活を送れると思われる場合
5)わきがとの混合型の場合
精神療法は難しく、努力と時間がかかります。
また、期待したほど効果が現れず、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。
「少しでも汗を減らしたい」と考えている方なら、手術を受けて半分程度の汗を減らすことができると、大きな喜びとなり、自信がつきます。
不安が消えることで手術以上に汗を減らすこともあります。
■わきが治療とは違う点もある手術内容■
直視下剥離方は精神発汗の手術に適しているといえます。
ですが、わきがの手術とは違うものです。
・より厚く剥離
真皮層をわきがよりも厚く剥がしします。
皮膚を薄く剥がすことで多くエクリン腺を取り除くことができます。
・より広く剥離
わきの下にあるエクリン腺は、毛が生えているところの他周辺にも多くありますので、わきがと診断された場合には、より広く剥がす手術をします。
■わきがとの混合型も■
混合型とは、精神性発汗とわきがの両方を持っている人のことを言います。
混合型の場合には、エクリン腺とアポクリン腺が一体となった混合腺「アポエクリン腺」があると推測されていて、汗を減らす効果が非常に高い手術方法です。
■副乳多汗症の治療■
時々耳にする「副乳」、まれにですが乳首がわきの下にもあると副乳と呼ばれ、腺組織も、だいたいあるようです。
この副乳の方の場合に、わきがの手術によりエクリン腺・アポクリン腺と一緒に取り除くと、汗を減らす効果が通常より高いことが分かっています。
発生学的にみると汗腺と乳腺組織は同じ形をしているので、副乳により汗の量が増えても不思議ではないのです。
また、副乳の発見が難しく副乳の腺組織の皮下接着が強力で、機械では取り除くことが難しいのです。
副乳の場合の手術は必ず実際に医師が手術する場所を見ながら行う「直視下法」をとります。
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